水はどのくらい飲むべき?

アーユルヴェーダの養生法

みなさんは水を1日にどのくらい飲んでいますか?

水はたくさん飲むべき
いや、飲み過ぎはよくない
食後に飲むべき

など色んな情報を耳にしますが、いったいどれが正しいのでしょうか?

アーユルヴェーダの古典書「Ashtanga hrdaya」からその答えを紐解いていきましょう。

水は少量飲むべき


健康な人は、少量の水を飲むべき。(夏と秋を除いて)

Ashtanga hrdaya su. 5/14
ちなみにアーユルヴェーダの古典書はすべてサンスクリット語で書かれており、上の引用部は私が日本語訳したものです。

アーユルヴェーダでは、食べ物を消化する火が身体の中にあると考えられています。これはサンスクリット語で「アグニ」といいます。

食べ物を消化するにも、飲み物を消化するにもこの火が不可欠です。

水を大量に飲むと…

みなさんご存知のように
水を火にかけると、火は小さくなります。

それと同じように、水を大量に飲むと、身体の中の消化の火は小さくなってしまいます。

そして小さくなった「火」は、身体に入って来た食べ物や飲み物をちゃんと消化することができず、身体の中に毒素を生み出し、さまざまな病気の原因になると言われています。

だから、「少量の水」を飲むべきなんですね。

夏と秋は比較的暑く、汗で水分を失うので他の季節に比べて多めに水を補給しましょう。

では、どのくらい水を飲むべき?

ずばり、「水飲みたい」「喉が渇いた」と思った時です。

「喉が渇いた」というのは身体からの水を飲めというサインです。
自分の身体の声をしっかり聞きましょう。

アーユルヴェーダでは、ご飯もお腹が空いてからでないと食べてはいけないと言われています。

なので「1日に3リットル水を飲まなくちゃ!」とか喉が渇いていないのに、無理して水を飲む必要は全くありません。

必要な水の量も人によってそれぞれ違います。

食事と水

食事と一緒に水を飲むべき

食前に水を飲むと人は痩せ(弱り)、食後に水を飲むと人は太る。
食事中に水を飲む人は痩せもせず、太りもしない。

Ashtanga hrdaya su. 5/14

食前に水を飲むと…

ここからはあくまでわたしの考えです。

食前に水を飲むと消化の火「アグニ」が弱くなる。

食欲が減り、食事の量自体が減る

食べたものもちゃんと消化されないため、身体の細胞(アーユルヴェーダではdhatuという)に栄養がちゃんといかない

痩せる

見ての通り全く健康な痩せ方ではないので 、痩せたいからといってまねしないようにしてください。

食後に水を飲むと…

この場合も前述のケースと同じ、アグニの弱りが原因ですがちょっと違います。

食べる時はアグニが元気なため、普通の量を食べる

食べたあとに水を飲むと、アグニが弱る

すでに胃の中にある大量のご飯たちをちゃんと消化できない

未消化物(サンスクリット語で「アーマ」と言います)ができる

細胞に栄養が行き渡らず、アーマは脂肪として蓄えられる

太る

食事中に水を飲むと…

食べ物に程よい湿り気が加わり柔らかくなり、消化しやすくなります。

だからといって大量の水を飲んでいい訳ではありません。
まずはよく噛むことが大事。一回の食事でコップ一杯分くらいの白湯をちびちびと、飲みましょう。
食事と一緒に氷水など冷たい水を飲むのは避けましょう。理由は…もうわかりますね?

冷たい水?温かい水?

飲用水には3つのタイプがあります。

  1. 冷たい水
  2. 温かい水
  3. 沸騰させた後に冷ました水

こういう時には「冷たい水」

アルコール中毒、虚弱、気絶、嘔吐、疲労、めまい、のどの渇き、ほてり、出血、毒

Ashtanga hrdaya su. 5/15

こういう時には「温かい水」

いわゆる白湯ですね。

「温かい水」は食欲を増したり、消化力を上げたり、喉に良かったり、冷たい水に比べ軽い性質があり、膀胱を掃除してくれます。

こんな時におすすめ:

発熱(発症から間もないもの)、咳、鼻水、ぜんそく、脇腹の痛み

Ashtanga hrdaya su. 5/16-17
寝起きの水は冷たいものでなく、温かいものを飲むことをお勧めします。消化不良の場合は、喉が渇いた時だけ少量の温かい水を飲みましょう。

こういう時には「沸騰させた後に冷ました水」

沸騰させた後に冷ました水は、軽い性質である。
ピッタの乱れに良い。

Ashtanga hrdaya su. 5/18
ピッタが何かわからない人はちょっと待ってて下さい。今度説明記事書きます。
沸騰させた後に冷ました水は長時間置いてから飲むと身体に悪い影響を与えるので、一晩置いてから飲むのは避けましょう。

まとめ

  • 水は身体が欲した時に、少量飲む(夏以外)
  • 食事中にちびちびと白湯をとる
  • 朝起きた後は、冷たい水ではなく白湯を飲む


いかがでしたか?
以上、アーユルヴェーダの古典書が教える水の飲み方でした。