婦人科の病気によく使われる浄化法、Uttara basti

アーユルヴェーダコラム

最近アーユルヴェーダ病院の婦人科で研修中でなので、今日はこの科でよく使われているユニークな治療法を紹介したいと思います。

Bastiとは?

まず、bastiとは「浣腸」のことです。簡単に言うと、煎じ薬やオイルを肛門からいれる治療法です。
ただ西洋医学で使われている浣腸は便を出す目的ですが、アーユルヴェーダのbastiはそれだけではなく色々な目的の為に使われます。(例えば腰や膝の痛みに)

Uttara basti とは?

Uttraとは「上」「上位」などの意味があります。
「上」…bastiは普通肛門から入れますが、uttara basti は肛門の上にある尿道(男女)、膣(女性のみ)から煎じ薬やオイルを入れます。
「上位」…素晴らしい効果をもたらす

uttara basti は、2種類あります。
(煎じた薬/オイルを入れる場所が違う)
1.尿道から入れる
2.膣(子宮)から入れる

これらは効果もそれぞれ違うのですが、今回は婦人科ということで2つ目のタイプを取り上げます。

婦人科の病気に使われる

  • Yoni bhramsha −子宮脱、膣脱
  • Rajo dosha −経血異常
  • Yoni dosha −子宮、膣の病気
  • Yoni shula −子宮、膣の痛み
  • Asrugdara −月経困難症
  • Pushpa nasha(anartava) −無月経
  • Akala raja pravritti −不規則な月経
  • Vandyatva −不妊症
わたしの病院では主に不妊症、反復流産、卵管閉鎖等にこの治療法が使われていました。。実際にわたしのクラスメイトの親戚は、治療を受けた後に双子を妊娠したそう。それなりの痛みを伴う治療法なので、その他の婦人科の病気にはアーユルヴェーダ薬のみ処方のケースが多いです。

簡単な治療の流れ

その月の生理が終わった後の3日間行う。
(その期間は子宮頸部が柔らかく、オイルがしっかり子宮内部まで届くため)

Uttara basti が行われる前日、食後にオイルを使用したbastiが行われる。
当日は朝、空腹時に煎じ薬のbasti。
煎じ薬が肛門から出て来た後、軽くご飯を食べ、排泄する。

お腹や子宮周りをオイルでマッサージ。
温かいタオルなどで軽く発汗させる。

注射器オイル入れ管につけて、子宮に直接オイルを流し込む。
(この過程で子宮頸部を手術器具でつかむのですが、かなり痛いそうです…)

その後、オイルにつけたタンポンを膣にいれる。
手術台の頭の方を少し下げた状態で膝を抱え、20−30分待つ。

というのが大まかな流れです。
これを3日間繰り返します。

この流れはわたしの病院のケースですが、ドクターによって治療のやり方は若干異なるはずです。