首から上のアーユルヴェーダ浄化法:Nasya

アーユルヴェーダコラム
Satomi
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

インドはロックダウンが継続しており、かれこれ一か月程外に出れない生活が続いています。とはいっても、わたしの大学は辺鄙なところにあり寮の門限は18時30分なので、ロックダウン以前も5年以上週に一回くらいしか外に出れなかったんですよね…。なので実はそこまで生活に変化はないです。お肉が食べれないことくらいかな。(以前は週に一回は食べれてた)

さて、今日は前の記事「アーユルヴェーダ的、春の過ごし方」で紹介した「Nasya」について書いていきます〜

Nasyaって何?

パンチャカルマのひとつ

アーユルヴェーダにはパンチャカルマと言われる5つの浄化法があります。

  1. Vamana
      -口から薬、牛乳などを飲み体の毒素を吐き出す療法。
  2. Virechana
      -口から薬を摂取し、肛門から体の毒素を出す療法
  3. Basti
       -肛門から薬を注入し、肛門から体の毒素を出す療法
  4. Nasya
       -鼻から薬を注入し、首から上の毒素を口から出す療法
  5. Raktamoksha
      -ヒルなどを使って体の汚れた血を抜き取る療法
古典書によって違う組み合わせの5つの浄化法が書かれていますが、基本的にはこの5つを指します。これ以外にもオイルマッサージ、発汗法、シロダーラなどを総称して「パンチャカルマ」と呼ぶ場合もあります。

首から上の頭の症状に

naasaa hi shiraso dvaaram tena tadvyaapya hanti taan |

鼻は頭への入り口であり、鼻から入った薬は行き渡り、首から上の不調を治す。

Ashtanga hrdya su 20/2
現代医学的にも、鼻から入った薬は嗅神経に直接刺激を与えるとされています。

どんな症状に使われる?

  • shira shoola -頭痛
  • jaadya -頭のだるさ
  • galaamaye -喉の病気
  • shopha -むくみ
  • ganda -甲状腺腫
  • krimi -寄生虫
  • granthi -しこり
  • kushta -皮膚病
  • apasmara -てんかん
  • peenase -鼻漏
  • naasaasya shosha -のど、口の渇き
  • vaaksange -話すのが難しい
  • krchra bodhe -まぶたを開けるのが難しい
  • avabafuke -五十肩のような症状(腕をあげると痛みがある)
  • nilika vyanga -色素沈着
  • kesha dosha -髪の病気

Nasyaの種類

古典書によって様々な種類のNasyaが書かれていますが、
大まかに分けて①投薬量②使われる薬によって分類できます。

①投薬量による分類

  1. Marsha
    -投薬量が多い
    -患者さんの症状によって6 / 8 / 10 滴(ひとつの鼻の穴につき)のいずれかが選択される
    -効果が高い
    -正しく行われなかった場合、副作用が出ることがある
    -セルフケアではなく病院やクリニックで行った方がよい
  2. Pratimarsha
    -投薬量が少ない
    -ひとつの鼻の穴につき2滴のみ
    -上のタイプに比べて効果は少ない
    -副作用がない
    -一人でできる

②使われる薬による分類

  1. Sneha nasya
    -オイルが使われる
  2. Avapida
    – 植物の葉などをつぶし、その絞り汁を使う
  3. Dhmaana
    -ハーブパウダーを鼻の中に吹き込む

Nasyaのやり方(Marsha nasya)

前処置

  • トイレに行きたければ、先に済ませておきましょう
  • 頭と首をオイルマッサージした後に、温かいタオルなどを上からかけ発汗させます

施術方法

  • ベットに仰向けになる
  • 足が少しあがって、頭が少し下がる位置に枕などを使って調整します
  • 施術室に風が入らないようにします
  • 温めた薬(オイルなど)をコットン等に吸わせ、鼻の穴に落とします
  • この時反対側の鼻の穴は指で閉じておきます
  • 薬が全量投入された後、反対側の鼻の穴を閉じた状態で中に吸い込みます
  • 反対側の鼻の穴にも同じ要領で、投薬します
  • 投薬が完了した後、足の裏、肩、手のひら、耳などを軽くマッサージします
  • 薬が喉まで到達したら、飲み込まずに吐き出します

後処置

  • 薬を全部吐き出した後、数分間背中をもたれて休みます
  • ハーバルスモークを吸った後、お湯で口をゆすぎます

Nasyaを行う時間

ドーシャが乱れている人

  • カファの乱れ→朝
  • ピッタの乱れ→昼
  • ヴァーダ乱れ→夕方/夜

健康な人

  • 秋、春→朝
  • 寒い季節→昼
  • 夏→夕方
  • 雨期→晴れている時

Nasyaを受けてはいけない人

  • 水、お酒、毒、脂っこいものを食べたばかり
  • これらのものを食べたい飲みたいと思っている
  • ご飯を食べたばかり
  • お風呂に入ったばかり
  • お風呂に入りたいと思っている
  • 瀉血療法を受けた
  • 最近発症した鼻炎
  • 産褥
  • 喘息または咳
  • アーユルヴェーダの浄化法を受けた
  • 曇りの日
  • 7歳以下80歳以上
Satomi
いかがでしたか?

今回はアーユルヴェーダの浄化法のひとつであるNasyaについて書きました。もし、アーユルヴェーダ病院やクリニックに行く機会があれば是非施術を受けてみて下さいね。

正しく行われれば
・頭が軽くなり
・よい睡眠が取れるようになり
・感覚器官が研ぎすまされ
・声もクリアになります

次回は、自宅で出来るNasyaの方法をご紹介します〜